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NOTICE PC PS 2020/07/21 22:00

サンガイ


アクセスレベル:低

探検家「グリージョ」が記した、サンガイの過去に関する調査書。

教団の探検家が引き金の引く音を聞くのは良くあることだ。
そのグループのリーダーへのインタビューが交渉可能になったのは、
自分が所持していた武器を手放した後だった。

— 誰を探してるんだ?!
若いリーダーは片方だけの目で私を睨みつけた。サンガイの名前を聞くと、彼の表情は暗くなった。
— 奴はここにはいない。戻って来ることも永遠にないだろう。
ある事をして追放されたんだ。荒野の餌食になって骨になってることを祈るぜ!

ファイアスターターでもレイダーでもないと説明するのに随分と時間を要した。
私が教団の人間だと確信が得られると、リーダーの怒りは慈悲へと変わった。

— サンガイはかつて俺たちの仲間だった。それもただの仲間じゃない…
奴は過去最も優れた指揮官だった。強くて、良識があった…
だが奴がやった事に変わりはない。俺たちを裏切り、耳も傾けず、仕舞にはこの有様だ…!

歯を食いしばるそのリーダーの顔に、炎がちらついていたのを覚えている。

— あれはバカな作戦で、危険を冒す価値もなかった。
あのレイダーどもはサンガイを襲い、まるで絵でも描くように奴のプライドに傷をつけた!
連中の数は俺たちの5倍以上あり、俺たちより優れた武器を持っていると奴に忠告した…
でも奴は聞こうとしなかった。俺たちは夜に敵の縄張りへとやって来た。
夜中のうちに見張りを突破して皆殺しにするのが俺たちの唯一のチャンスだった。
だが、サンガイはそれを拒んだ。そして奴は連中のリーダーを呼び出してやると叫んだ。
誰も奴を馬鹿にすることは許さないってな!

リーダーは地面に唾を吐き、大きな溜息をついた。

— 奴はいつもそうだった。俺たちは特別だと、荒野が俺たち全員を導いてくれると信じてた。
だがその時…俺たちは負けたんだ。奴を含め、俺と数人の仲間だけが生き残った。
連中がなぜ奴を殺さなかったのかは未だに分からない。
きっと、奴が何をやらかしたのかを見せつけたかったんだろう…。
今は、サンガイはファイアスターターに加わったと俺は考えている。
あそこが奴に相応しい居場所だ!奴はリーダーなんかじゃない。裏切り者だ。俺たち全員を裏切ったんだ…。

その後、私はサンガイについて、そして彼のオデオンへの献身について多くを知ったが、
あの隻眼の戦士が焚き火の前で語ってくれた物語が私の中にある疑問に対する答えだった。
一体何が、偉大な戦士を血なまぐさい任務をもこなすオデオンの犬へと変貌させたのかという疑問についての。

E. グリージョ


「サンガイ」のポートレートは現在獲得可能です。
ファクション「ファイアスターター」で名誉レベルを2にすることにより獲得することができます。
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