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NOTICE PC PS4 2018/10/24 07:20

ボブ



いや……そのトビ職人には別の話がある。
あいつの名はボブだが、とある理由で皆はあいつの事を”トビ職人”って呼んでる。
理由が知りたい?そうだな、俺のメガネに油をさしてくれるってんなら教えてやらんでもないぞ。
……おお、これでいい。それにしても今日はめちゃくちゃ冷えるな……。

さて、事の発端は、地元のギャングのリーダーが
「バラの女王」が飛び回ってるって話してるのを誰かが聞いた時から始まった。
彼女がいるのは元々は最上階にはホログラム付きのバーが有るような、かなり高級なホテルだ。
そんな場所に何故今まで誰も盗みに入ろうとしなかったのか?
もちろん、過去に盗みに入ろうとした者はいた。
しかし、『CROSSOUT』の惨劇がおきてから、”ハチ”たちがそこを新しい住処として住み着いてしまったのだ。
アヒルみたいな大きさで、針は人間の指と同じくらいの太さで、針の先には酸の毒がついてる。
奴らは1、2回刺した後に、獲物を巣に持ち帰って、卵を体に産み付けてしまう。

「でたらめ」だと?!
じゃあてめぇがアイツの話をできるってのか?できねぇだろ?できるわけねぇよな。
おい、酒をもう1杯持って来い!

とにかく。
自分からすすんでそこに行こうなんて人間は居なかった。ボブを除いて。
ギャングのリーダーが彼を初めて見た時、リーダーは笑い死にそうなほどゲラゲラと笑った。
背の小さい相棒ホグレットを連れた、ガリガリの男が
「俺たちが行く、装備を貸してくれ、何も持ってないんだ。」なんて光景を見て笑わない方が難しい。
しかしそんな彼らに、ロープに、一丁の銃、登るのに役に立つジェットパック、
ハチたちに臭いで気づかれないようにするいくつかのカモフラージュパテが支給された。
何故パテが必要だったのか?
ジェットパックなんてくだらないオモチャで、天国までぶっ飛んでいってしまうからだろうか?
バカみたいに金がかかった装備だが、ギャングのリーダーは、
こういった見世物に金をだせる腐るほどの金をもっていたので、
ボブ達がどうなろうと知ったことではないと思ったのだろう。
そして、ボブとホグレットは全ての装備を受け取り、向かっていった。

くだらなオモチャだって?!
イカれた機械でももっとマシなことを言うだろ、バカだな。
お前エンジニアじゃなかったのか…!

「女王」が最大の難関だ。
全世界で大騒動が始まった時、ビルの厳重なセキュリティシステムがイカれてしまい、全ての窓とドアがロックされた。
そして、『CROSSOUT』が発生し、多くの人間がそこで命を落とした。
しばらくしてから、数人の光学ゴーグルを着けた男たちが建物の中をスキャンすると、
全ての階に骸骨が転がっていていたが、どの骸骨も綺麗な状態だったっと教えてくれた。
ハチたちが、骨から全ての肉を綺麗に削ぎ取っていたのだ。
男達だけではなく、女子供関係なく・・・残ったのは骨だけだ。
だが、この話を聞いてもボブは眉一つ動かさなかった、あいつは完全にイカれてやがる。
でも、ホグレットはずっと泣き言を言っていた。なんにせよ、楽しそうな二人だ。

ボブとホグレットの2人はシンプルなルールを決めました。
まずボブが上の階へ行き、ホグレットが下の階に待機し援護する。
そして、早速彼らはパテを塗り仕事に取り掛かかった。

ボブがはホテルの上の階に登るの多くの時間を要した。
30階のあたりに来た所で、壁が崩れ下への道が閉鎖された。
物音を立ててしまえば、ハチたちは直ぐに侵入者を発見しておそってくるだろう。
しかし、彼の相棒は彼を下からバックアップし、「群れは落ち着いている、そのまま進んでも大丈夫だ」と言った。

残り数階という所で、ガラガラと音を立て、異臭を放ち出力が低下した。故障したのだ。
そして、ボブはゆっくり雪のように落下する。
ホグレットはそれを見て、とっさに命綱を掴んだが、パニックに陥り、豚のような大声をあげてしまった。
そして、故障したジェットパックの音が、ご想像の通り、怪物達の目を覚まさせた。

エンジンは停止し、2人は取り残された、まるで恋人のように。
しかし、彼の生への渇望はこの程度では潰えず、壁の一部に自分の指を引っ掛け、クモ人間のように4階分も建物を登ったのだ。
それも、ほんの数秒ほどで4階ほど登ったと言われている。これぞトビ職人の鏡と言えるでしょう!

登りきってから数時間の間、何の反応もなかったボブですが、突然バーのある最上階でライトが光りました。
そのバカは、「自分は生きている、すぐに荷物と一緒に降りる」と伝えてきた。
実は、ジェットパック自体は損傷を受けておらず、ホグレットがきちんと内部まで油を指していなかったので、
エンジンが停止しただけでした。
ボブは準備を整え、出来るだけ多くの新鮮な水が入ったボトルを詰め込み、スラスターの出力を最大に設定しすぐに降りてきた。
すかさずモーターの音を聞いたハチたちが、巣から飛び出してくる。
空はハチの群れでまるで曇天のように真っ暗になり、ハチたちは窓だけはなく、壁すらも突き破って出きた。
彼らはこの怪物達に対してロケット砲で対抗せざるをえなかった。そして、残りの怪物を火炎放射器で焼き尽くした。
抵抗したハチたちはガスをまき散らしたが、防護服を着ていた彼らには脅威とはなり得なかった。

酸はどこだって?そんな事言ったか?奴らは腹にガスを溜めてたんだよ!
お前ちゃんと聞いてんのか?!人の話は最後まで聞きやがれ!

ボブが手にした戦利品は1ヶ月過ごすのに十分なものだ。
地元のレイダー達は暫くの間平穏に過ごし、人々は彼の勇気を称えました。
そして、彼らのヒーローは「トビ職人」というあだ名と待遇の良い仕事の依頼も貰えるようになった。
ホグレットの笑える話もあるが、そいつはまた今度だ・・・。とりあえず今はもう一杯・・・。

「ボブ」のポートレートは現在獲得できません。 レイドバトル 「炎の戦争」にてご確認いただけます。

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