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CROSSOUT - 崩壊への道程

時は2021年。正体不明のウイルス「CROSSOUT」がこの星を蹂躙した。
地球上に存在する国家に甚大な被害をもたらし、人口は危機的水準まで落ち込んだ。そして生き延びた人々もまた、幻覚や頭痛に悩まされ、徐々に精神を病んでいく。正気を保てなくなった者が続出し、現状を苦に自らの命を絶つ者さえ現れたという。病気の原因を究明する術は無く、かつては人類社会そして経済の核として繁栄していた都市ですらも荒廃し、打ち捨てられていった。

このような危機的状況に際し、各メディアは一斉に謎の病原体の正体についての考察を始めた。携帯電話やテレビから発生する放射線がテロリストが合成した新型ウイルスに汚染されたと主張する者の他、巨大隕石の影響を受けたウイルスが大気を破壊したという説を提唱する者もいたという。果たしてこれは人類に飛躍的な進化をもたらし、新人類の幕開けを告げるものであったのだろうか?

人々はありとあらゆる方策でウイルスへの抵抗を始める。空気をろ過する為にフェイスマスクを被り、さらに電子機器への依存を断ち原始的なコミュニケーションに重きをおいた。しかし、それすらも徒労に終わってしまう。発生から数日間は流行病として認識されていたウイルスが人類史上類を見ない規模で拡散し、その結果、人々は世界規模のパンデミックを目の当たりにする事となった。

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未曾有のウイルス性疾患。その発生は数千年前に地球へと降り立った地球外生命体による、新知的生命体の創造を目論んだ実験が失敗した事に起因する。人類のDNA内に眠る特定の遺伝子を覚醒させる自動装置が想定よりも数百年ほど早く起動してしまった為、予期せぬ悲劇を招いてしまったのだ。

惑星に存在する生命体の遺伝子コードは正しく生成されず、当初の目的であった多次元宇宙間での戦闘を可能とする超人的な兵士が生み出される事はなかった。代わりに人類へともたらされたのは自殺的思考を孕んだ狂気。かろうじて厄災を生き延びた者は、その自覚を持たぬまま進化の時を迎え、外見は「人」のまま、「人」として定義される生命体では無くなっていった。

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生存者の身体に異変が生じるまでにかかった年月は15年。その主たる変化は彼らの眼球だった。怪しく光る眼を持つ者や、暗い穴と見間違うまでに黒い眼を持つ者があらわれ始めたのだ。その異様な外的変化を隠すため、人々はサングラスをかけ、厚手の服を着るようになっていく。
CROSSOUTの悲劇から20年の歳月が流れた。人々は以前の暮らしを忘れる事はない。それを取り戻そうとする者もいれば、心の底から混沌と破壊を愉しむ者達もいる。しかし、彼らはもう「人」では無く、マスクの裏に隠された素顔も、その行動原理も知る由はない。

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